社会参加と運動習慣作りの為のボディキネシス®の活用法 2022年10月15日(土)
2022年10月15日、オンラインにてボディキネシス®スキルアップ研修【社会参加と運動習慣作りの為のボディキネシスの活用法】を開催しました。
このボディキネシス®スキルアップ研修は、ボディキネシス®︎の認定資格を取得した指導者の皆さんが、現場における悩みや不安を少しでも解消することと、より機能改善を目的とした運動指導の効果を発揮できる指導スキルを磨くために、今年度から2か月ごとに計5回、様々な切り口で開催しています。
今回は第4回目。
私、石井が高齢者の介護予防領域でのボディキネシス®指導というテーマで実施いたしました。
介護予防の運動指導では、【体操を自宅などでも継続して実施出来るように運動習慣をつけていつまでも自立(自分の脚でしっかり立って行動できる)出来る】
【その自立した身体で自分の意志で行動を起こし地域や社会との繋がりを保つ(自律)】
この2つを導くことが指導者には求められます。
実際現場で参加者の方からは
『自分の事は自分で出来るように、足腰をしっかりさせたい。その体操を習慣化したい』
自治体や地域の包括支援センターの方からは
『家に閉じこもっている方を、教室をきっかけに外出する習慣をつけたい。この教室でお元気になった方を他の地域活動へも誘導して、地域に担い手になっていただきたい』
という要望を聞きます。
NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会のボディキネシス®・機能改善の目的は【自立と自律】
単に効果的で楽しい介護予防体操の指導を行うだけでなく、参加者の【自立と自律】を引き出す指導を行う事が出来ます。
今回のスキルアップでは参加者が
- 自ら感じて・考えて・意志のもとに取り組む
- 教室参加、継続への意欲を高める
- 更に自分と地域や周りの為に活動する
その為には、協会のボディキネシス®・機能改善の講習会で学んだ様々な体操を
◆どの様に伝えるか
◆参加者と指導者、参加者同士のコミュニケーションを引き出すアレンジ
などをサンプルレッスンや現場での事例を紹介して、受講の皆様にも指導プランを考えて頂きました。
指導プランを考えるグループワークで、お互いに現場で起こっていることを【ある・ある】シェアされていて、お互いに共有し新しい気づきを得られていました。
皆様が今現場で行っている指導に今回お伝えしたアプローチを付け加えることで、より参加者の【自立と自律】を引き出せる指導になる事を実感して頂けたようです。
(アンケートによる)受講者の感想
・運動させる方にばかり意識がいきがちなので、自立を促すための精神的なアプローチがすごく参考になった。
・自ら気づいて意識もらうことの大切さがよく分かりました。実践していきます。
・ボディキネシス®の活用の仕方や介護予防教室のモデルレッスンがとても参考になりました。 声掛けの仕方もとても参考になりました。
・アプローチの引き出しが増やすことができました。実践で活用していきたいと思います。
・参加者へ自分の身体に気づく・感じるへのアプローチとかヒアリングの大切さそして実感したことで、身体の喜びや自信に繋がって参加意欲が習慣運動になる。大変勉強になりました。
このように、ボディキネシス®スキルアップ研修は、講習会で習得されたボディキネシス®を様々な現場でどの様に伝えるか(指導やプログラミング)を、現場での事例紹介やサンプルレッスンを交えて学んでいきます。
次回は12月17日(土)19:00~
【第5回】企業に届ける機能改善プログラムの紹介方法を
協会講師の川瀬ひとみさんが担当します。
詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.ikinobi.org/info/trainer/19512/
このボディキネシス®スキルアップ研修は、協会のボディキネシス®ベーシックインストラクターかシニアインストラクターの養成コースを受講・認定された方が対象となります。
(今後のボディキネシス®インストラクター養成コース開催日程)
ボディキネシス®ベーシックインストラクター養成コースは
11月13日(日) 15:00~19:00 肩編(オンライン)
12月18日(日) 15:00~19:00 膝・股関節編(オンライン)
ボディキネシス®シニアインストラクター養成コースは
2023年2月12日(日)ボール編(オンライン)
2023年2月26日(日)タオル編(オンライン)
詳しくは
https://www.ikinobi.org/annual-schedule/
をご覧ください。
ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました。
レポート:石井 誠