マスクの口呼吸によるデメリット!姿勢の悪化から引き起こされる肩こり、腰痛、膝痛。改善するには?
モットーは「笑う門には福来る」 東京支部の緒方美保です。
主に神奈川・東京のスポーツクラブで陸上・水中での機能改善体操やエアロビクス、アクアビクスの指導をしています。
どうする?マスクの着用
2023年も2ヶ月が経過しました。
そして、いよいよ新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類になることになりました。
それに先立ち3月13日からマスクの着用についても「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」と少々曖昧な感じのルールになります。
現在も「屋外では不要」ですが、街行く人の殆どがマスクを着用していますよね?
皆さんはマスクの着用についてどのようにお考えでしょうか?
こちらはJob総研による「コロナ5類移行の意識調査」のアンケートの抜粋です。
3月13日以降もマスクを着用すると答えた人が3割弱、状況によって着脱すると答えた人が7割弱。
やはりコロナ前の生活には戻れそうもないですね。 ここからはマスクの弊害について、運動指導者としての視点で書いていこうと思います。
皆さま自身や周りの人のマスクとの付き合い方の参考にしていただけたら嬉しいです。
運動指導者視点で見たマスクのメリットデメリット
何事も表があれば裏がある…
メリットとデメリットを天秤にかけてどちらかを優先させることになりますよね?
そのために情報を整理してみましょう。
いかがでしょうか?
実はこのデメリットの中に姿勢に大きく関わるものがあるんです。
それは…口呼吸です!
ここからは口呼吸と姿勢について書いていきます。
口呼吸と姿勢
マスクをするとなぜ口呼吸になるの?
そもそもなぜマスクをすると口呼吸になるのでしょうか?
ズバリ!!呼吸がしづらく酸欠になるからです。
普段の呼吸は鼻呼吸が標準です。
でも激しい運動をすると酸欠になってハァハァと口で呼吸をしますよね?
鼻より口のほうが間口が広く手っ取り早く空気を吸い込めるので緊急時には口で呼吸をするんです。
ちなみに口呼吸をするのは人間だけ。
他の動物にとって口は食べる、飲むための器官なんです。
口呼吸より鼻呼吸が良いのはなぜ?
鼻は呼吸器に分類され、酸素を取り込むための機能をしっかり備えています。
鼻呼吸のメリットはご理解いただけましたか?
口呼吸のデメリットである口腔内環境の悪化も鼻呼吸で解決できますね!
口呼吸で不良姿勢に?肩こり・腰痛との関連
では、なぜ口呼吸になると姿勢が悪くなってしまうのでしょうか?
簡単に言うと
口呼吸になると空気の通り道を作るために舌の位置が下がり、頭の位置が前に
↓
頭の重さとバランスを取るため上背部が丸まる
↓
不良姿勢の出来上がり
皆さまも背筋を伸ばした状態と頭を前に出した猫背の状態で鼻呼吸&口呼吸を比べてみてください。
猫背だと鼻呼吸はしづらく、口呼吸のほうが空気が入りやすいはずです。
背筋の伸びた姿勢だとその逆ですね。
大人で4kgから8kgという重たい頭が前に倒れることでそれを支えるための首から上背部の筋肉が過緊張を強いられます。
血行も悪くなり、張り、こわばり、痛みにつながるわけです。
また、口が開くことで下顎は頭蓋にぶら下がるような形になり不安定な顎がさらに首や肩の筋肉を緊張させてしまいます。
口呼吸が肩こり・腰痛を引き起こすきっかけになることがわかりましたか?
口呼吸になりやすいマスク着用はできる限り少なくしていきたいものです。
口呼吸の影響は足にも!!
しかし!これで終わりではありません!!
口呼吸から始まる姿勢の変化は背骨、骨盤、股関節、膝、足首、足裏まで影響を及ぼすのです。
特に唯一地面に接して体を支えている足にとっては大問題!
不良姿勢になると本来かかるはずの位置とは違う場所に重さがかかってしまいます。
すると、衝撃吸収のためのアーチの機能が使えず、足部の構造が崩れてきます。
足部の構造の崩れが膝、股関節、骨盤、背骨にも伝わり姿勢が崩れ、肩こり・腰痛を引き起こす…上から下からまさに悪循環ですね。
マスクの弊害の悪循環を断ち切る!できるところから機能改善を!
口呼吸になるから姿勢が崩れる…
足が崩れるから姿勢が悪くなる…
姿勢が崩れたから口呼吸になる…
姿勢が崩れたから足が崩れる…
どこから始まるのかはわかりません。
でも、悪いことが伝わるなら良いことも伝わるはず!!
つまり、手を付けやすいところから機能改善していけば、少しずつ問題が解決したり、未然に防げたりするということです。
そこで協会のホームページ内に紹介されているエクササイズから呼吸や足にアプローチするもの(動画付き)をご紹介します。
手軽にできるのでぜひお試しください!
マスクを外せるときは外して鼻呼吸を心がけることもお忘れなく!
口呼吸改善のためのオススメのエクササイズ3選
呼吸の改善
マスク生活で呼吸が浅くなり、肋骨周辺や背骨(胸椎)周辺は動きが悪くなっています。
横になり、重力から開放された状態で呼吸をすることで心身ともにリラックスしましょう。
胸郭広げ体操
デスクワークが多い方、猫背が気になる方必見!
胸が広がることで姿勢が良くなり、鼻呼吸がしやすくなります。
タオルギャザー
足底の筋肉を強化し、アーチ機能を引き出す体操です。
足が安定することで姿勢が安定し、鼻呼吸がしやすくなります!
いきのび協会の機能改善体操でマスクのデメリットをなかったことに!!
まだまだマスク生活が続くのであれば、マスクのデメリットを受けないような体づくりを積極的に行うことも大切です! ご自身の身体のために、大切な人の身体のために…学んでみませんか?
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足の機能改善なら『フットキネシス®』がオススメです。
いつまでも自分の足で歩くための足の機能改善プログラム『フットキネシス®』は
・足の構造、機能について学べる
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足から姿勢を改善して鼻呼吸がしやすい体に!!
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水中で行う機能改善体操『アクアキネシス®』もオススメのプログラムです。
重力が軽減された水中ではこわばった体がほぐれ、関節の可動域も広がります。
また、浮力や水の流れによる不安定な環境の中で動くことでバランスよく筋出力ができるようになります。
さらに!水圧が肺を圧迫するので呼吸器のトレーニング効果も期待できます!
2023年5月3日㈬には神奈川にてアクアキネシス®インストラクター養成コースが開催されます。
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