いきのび協会ブログ

「家事で運動不足解消!さらに認知機能の向上にも効果あり!!」 ~いつまでも快適に家事を行うために機能改善体操を!!~

モットーは「笑う門には福来る」
笑顔と元気をお届けしている地域リーダーの緒方美保です。

家事は立派な身体活動です!

突然ですが、皆さまは「家事」というと何を思い浮かべますか?
掃除、洗濯、料理、育児、介護、庭のお手入れ、整理整頓…などなど、言い出したらきりが無いですね。
最近は便利な道具もたくさんあるので効率よく家事を済ませている方も多いかもしれません。
でも便利な道具を使ったとしてもやっぱり家事を行うためには身体を動かす必要があります。

例えば「料理」をするとします。
献立を考え、材料を買い出しに行き、調理の準備をし、料理を作り、食器や調理器具を洗い、片づける…

こうやって考えてみると結構動きますよね?

では家事の運動量はどのくらいなのでしょうか?
運動の強さの指標としてMETs(メッツ)という単位が用いられています。
安静時を1として何倍のエネルギーを消費しているかでその運動の強度を示します。
参考までに主な家事のMETs(メッツ)をご覧ください。

引用:公益財団法人 長寿科学振興財団
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-kiso/undou-energy.html

3~5メッツは早足で歩くくらいの中強度の運動で、筋肉量や歩行能力の維持には3メッツ以上の運動が必要とされています。
家事を積極的にテキパキと行うことも立派な身体活動であるということが分かりますね!

高齢者にとって家事は認知機能を向上させる活動です!

家事が立派な身体活動であることはお判りいただけましたか?
それに加えて家事は「認知機能」にも影響があるという調査があります。
シンガポール工科大学とシンガポール国立大学の研究グループが21歳から90歳の成人を若いグループと高齢のグループに分けて、家事をする・しないが認知機能に与える影響について調査しました。

その調査で若いグループでは家事と認知機能の関連はなく、高齢のグループでは認知機能・運動機能に良い影響があることが明らかになりました。
家事は毎日行うことであり、段取りを考えて手際よく行う必要があります。
そういった活動が認知機能の維持・向上に良いのではないかと考えられているのです。
普段は家事をやらないという方も積極的にやってみてはいかがでしょう?
「男の料理教室」に通っている方は「準備、料理、片づけを同時にやるのは難しい。でも、それが刺激になる」とおっしゃっていましたよ!

まだ若いから…と安心している方、油断は禁物です!
認知機能の低下には40代の生活習慣が影響すると考えられています。
また、筋力・筋量の低下も40代から顕著になることが分かっています。
意外と若くないですか?
いつまでも自立した生活を送るためにはできるだけ早い段階で生活習慣を意識していく必要があるのです。

年齢とともに負担を感じる家事No.1は「掃除」

ところであなたには嫌いな家事はありますか?

「かんたん宅食ガイド ラクタさん」が実施した20歳~49歳共働き男女642人のアンケート調査( https://mag.app-liv.jp/rakuta/archive/150549/ )によると嫌いな家事は…

特に1位の掃除は年代が上がるにつれやりたくない人の割合が増えています。

メッツを見ると掃除機、風呂掃除、床磨き、モップ掛けなどは比較的強度が高い活動になっていて、身体的労力が必要であるため年齢との関連が深いと考えられます。

そこでもうひとつ、「一般社団法人サニクリーンアカデミー」が実施した50~75歳の男女400名の掃除に関するアンケート調査( https://www.sanikleen-academy.or.jp/research/cleaning_of_all/2308_cleaning.html )では…

「ある」と答えた人は半数以上います。
多いのか?少ないのか?
そして「ある」と答えた人にどのような不調があったのか質問すると

腰痛が圧倒的に多かったようです。
「あきらめてやらないこと」として高い場所の掃除、換気扇など分解を伴う掃除、押し入れなど物が多く入っている・重い物が入っている場所の掃除が上がっています。
それをやろうとして痛くなってあきらめたということかもしれません。

たかが家事と侮るなかれ!

運動機能・認知機能の維持向上に効果がある家事ですが、強度の高い作業は体への負担もあります。
特に毎日繰り返す家事動作で負担が蓄積してしまう可能性も!
では、どうする?
体に負担があるからやらない?
それよりポジティブな解決法があります!
疲れづらい姿勢、スムーズな立ち座り、腰を痛めない荷物の持ち上げ方など身体への負担を減らす姿勢や動き方を身につけることで苦手な家事も負担なく出来るように!
自然と日常生活での運動量もUP
家事が運動機能・認知機能を維持向上するためのエクササイズになりますね!

快適に家事を行うために機能改善体操を!!

負担なく家事を行うためにまず整えていきたいのが姿勢
家事に限らず、日常生活では前かがみの姿勢が多くなりがちです。
重たい頭が前方に移動することで背中の筋肉の負担は倍増します!
その姿勢が続くと腰痛や肩こり、膝痛を引き起こすこともあるのです。

姿勢については過去の記事も合わせてご覧ください。
https://www.ikinobi.org/blog/16779/

また負担を軽くする動き方を習得することも大切です。
例えば物を持ち上げる動作は腕や背中の筋肉に頼るのではなく、下半身をしっかり使うことで腰痛を防ぐことができます!
そのためには関節が十分に動くこと複数の関節がタイミングよく動くことが必要です。

姿勢を整えたり負担の少ない動きを習得したりしたくなりましたか?
そこでおすすめなのが協会のボディキネシス®をはじめとする機能改善体操です。
姿勢改善におすすめの体操をご紹介しますので動画を見ながらやってみましょう!

①まずは凝り固まった背骨・肋骨周りをほぐすことから始めましょう!

胸郭広げ体操

体幹部ゆらゆら体操

②次に体幹部にスイッチを入れましょう!

ボール内腿はさみ体操

体幹部バランス体操

③身体全体の繋がりをつくりましょう!

スクワット

タオルキャッチ

①⇒②⇒③の順番で行うことで身体が目覚め、動きやすくなります。
もちろん全部やらなくても大丈夫です。
ポイントは「ほぐれて気持ちいい」で終わらないこと!
筋肉が力を出せるようにしたり、体全体をつなげることで動きやすく、怪我をしづらい状態になるのです。
全部できなかったら①と②、①と③を組み合わせてもいいですよ!

姿勢が整い動きやすくなれば家事も楽々!!
少しきつめの家事もサッとこなして運動機能&認知機能をKeep
いつまでも自分らしくイキイキと暮らしていくために機能改善体操を生活に取り入れましょう!!

機能改善体操を学びたい方へ

運動指導はしていないけど家族やお友だちと一緒に健康になりたいとお考えの方…

3軽エクササイズ®(機能改善体操入門)セミナーやヨガキネシス®(機能改善ヨガ入門)セミナーなどで学べます!

健康リーダーセミナー

機能改善体操を指導していきたいと考えている方…

ボディキネシス®、ヨガキネシス®、リズムキネシス®、アクアキネシス®、フットキネシス®などのセミナーが開催されています。

詳しくは協会HPをご覧ください。

ボディキネシス®

開催スケジュール

© 2024 NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会. Copyright © 2024 NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会. All Rights Reserved.