高齢者向けの椅子を使った体操は楽しい!福島県でも行っています。
楽しく、笑顔で、誰でも、気軽に取り組める健康づくりをモットーに福島県で活動している協会講師手塚幸恵です。
高齢者の健康づくりの課題
内閣府の高齢社会白書によると高齢者の体力は年々増加しており、
高齢者の運動習慣がある割合は高いと表されています。
引用:内閣府高齢社会白書より
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/html/zenbun/s1_2_2.html
しかし!問題は毎日運動をする人と全くしない人の「2極化」にあります!
私が出会った方の例です。
Aさんの例
月曜日は○○公民館
火曜日は△△公民館
水曜日は町主催の介護予防教室
木曜日は□□公民館
金曜日は☆☆公民館といった具合に毎日どこかしらの体操教室をハシゴしていました。
口癖は「足腰弱らないように!毎日忙しくて楽しい」でした。
Bさんの例
家からほとんど出ず、一日中テレビの前で過ごしています。歩くのはトイレ、風呂の時だけで一日の歩数は100歩にも満たないとおっしゃっていました。
口癖は「もう年だから」でした。
あなたやあなたの周りの方々は運動習慣がありますか?
顔ぶれはいつも一緒
公民館やサロン、つどいの場などで定期的に体操教室が開催され、自治体や地域でも運動に力を入れています。
しかし!こんな状況になっていませんか?
参加者は毎回同じ顔ぶれ
体操以外の講座(カラオケ、講話、絵手紙など)には参加するけれど体操の時は休むという方がいらっしゃいます。
行政の担当者も頭を悩ませている様子です。
「休む」理由を尋ねると
・膝が痛くて動けないから
・理由はないけれど体操だったら行かない
・みんなに迷惑かけるから
・接骨院で電気をかけているから大丈夫
そういった方々こそ!参加して欲しいものです。
運動をしない理由は?
スポーツ庁のスポーツの実施状況等に関する世論調査の「運動・スポーツの実施阻害要因 ①頻度減・増やせない(増やさない)理由」によると「年をとったから」「面倒くさい」「特に理由なし」などが上位となっています。
「運動をしない」が引き起こす日常への支障
「年をとったから」という理由で身体を動かさなくなると、筋肉の衰えが進み、筋力が低下し日常生活動作に支障をきたす恐れがあります。
・下肢(太ももやふくらはぎ)の筋力が低下する
➡立ち座り、歩行に影響
・体幹部分(お腹や背中)の筋力が低下する
➡姿勢を保持に影響
・上肢(腕や肩回り)の筋力が低下する
➡物を持つ、寝たり起きたりの時に体を支える、食事や着替えなどに影響
体を動かさないことは運動機能の低下を招き「動けなくなる」⇒「日常生活動作に支障が出る」⇒「介護が必要になる」危険が高まるということです。
やってみよう!のきっかけづくり
運動をしない方々に対して運動を習慣化させることが課題です。
ポイントは「体操=しんどい」イメージをなくすことです。
・気軽にできる
・簡単にできる
・短い時間でできる
・お喋りしながらでも楽しくできる
・自宅などで一人でもできる
「それなら自分にもできそうだ」と思ってもらうことが大切です。
私が福島県で行っている体操は「椅子を使った体操」です。
運動習慣がない方が急に大きく体を動かすような体操や筋力トレーニングのように力を入れる運動を行うとかえって身体を痛めてしまう恐れがあります。
まずは、「動ける身体づくり」から始めると良いでしょう。
体操は、NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会のコンテンツであるボディキネシス®をベースに行っています。
とても簡単な体操なので今まで運動習慣がない方が運動をするきっかけとして最適です。
動くと体が楽(らく)になる!
私が行っている体操教室では、体操前と体操後に体の動かしやすさがどのように変化したのかセルフチェックを毎回行っています。
肩の体操を行った日のことです。
体操後に「セルフチェックです。腕の上がり具合はどうですか?」と声をかけると全員が「うんうん」と大きく頷いて「上がりやすくなった!」とニッコリ笑顔で答えてくれます。
最近では、スモールボールを使った足裏の体操がお気に入りの様子です。集まった方から順におしゃべりしながら体操をして開始時間まで待っている状態です。
簡単なのに「足の裏の感覚が刺激され、立った時の安定感が変わる!」のでお気に入りだそうです。
どのような体操か、動画をご覧ください。
簡単➡自分にもできる➡体が楽になる➡もっと動きたくなる
良い循環が生まれています。
体操教室参加者の声
・初参加の時はついていけるか心配しながら来たけれど、やってみたら簡単で楽しかった
・体が軽くなる感じがする
・体を動かすのって良いなと思った
・仲間ができて良かった
・今さら体操なんか、と思っていたけれど良かった
講師派遣も行っています
簡単に誰でもできる「高齢者向けの椅子を使った体操」で高齢者の健康づくりの課題を一緒に解決しませんか?
私が活動している福島県以外にもNPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会は近畿、東京(関東)、栃木、愛知、長野、岐阜、石川、福島に支部があり、各支部に講師が在籍しております。
講師派遣やオンラインでの指導も行っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
また、地域のために体操を指導できるようになりたい!という方のための指導者養成事業も行っております。
https://www.ikinobi.org/trainer/bodykinesis/
ご近所の方や家族と体操を気軽に自宅などで行いたいという方には5種目の体操を習得するセミナーも開催しています。
https://www.ikinobi.org/general/3karu/